クラウドクレジットのカメルーン案件が融資実行から遅延後の対応までクソ対応のオンパレードの件。
これで3度目の延長です。
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再々延長に関する通知書
2019年6月27日、僕がクラウドクレジットで唯一投資している「【為替ヘッジあり】カメルーン中小企業支援プロジェクト8号」において、契約延長のお知らせがありました。
当初の満期は、2017年12月末でした。
それが2018年6月末までに延長、2019年6月末までに再延長され、今回2020年6月末までに再々延長されました。
もう一度言います。
2017年12月末だったものが2020年6月末までになりました。
その通知書の全文を掲載します。
投資家の皆様におかれましては益々ご清祥のこととお喜び申し上げます。
さて、2018 年 6 月 21 日付けの通知書においてご連絡申し上げました通り、本ファンドは当初満期が 2017 年 12 月末に設定されておりましたが、2017 年 12 月に 2018 年 6 月末までの延長をいたしました。また、2018 年 6 月に 2019 年 6 月末までの期間再延長をいたしました。 カメルーンの現地パートナーである Ovamba Cameroon Solutions Sarl(以下「オバンバ社」とす る)は、これまでの延長期間に債権回収の努力を継続してまいりましたが、延滞しているカメルーンのトレードファイナンス先からの資金回収は本日時点においても完了しておりません。そのため 2019 年 6 月末であった延長契約期間を 2020 年 6 月末までとし、今後も資金回収を続行した上で資金回収完了後にはお客様へ分配金をお支払いさせていただきたいと考えております。
【これまでの経緯と契約期間延長の事由】
本ファンドは、エストニアグループ会社が投資家様からご出資いただいた資金で参加しているカメルーンのトレードファイナンス事業からの資金回収に延滞が生じ、ファンド帰属財産の全てを回収できていないことから、これまで 2 回にわたって期間延長を実施させていただきました。 カメルーン現地におけるトレードファイナンス事業からの資金回収の遅延に関しては、現地パートナー企業でありますオバンバ社によれば、延滞が生じている資金需要者 6 社(以下ここでは 「A 社」~「F 社」とする)に対するトレードファイナンス契約において、各社が買戻しできなかった商品在庫等を市場で売却することで、未回収となっているトレードファイナンスの残金回収を図ってまいりました。 A 社は大型トラック用パーツを輸入及び販売する業者です。 A 社がトレードファイナンスの返済(買戻しの実行)を履行できなかったため、オバンバ社は 担保在庫を EC サイトで売却し、未返済残高を回収する方針です。しかしながら、在庫を売却しても、大幅な回収額は期待できない見込みです。当社社員も現地に訪問の上、本件資産と A 社の状況を確認する予定です。
B 社は、運送業を営む業者です。B 社は自動車 4 台をオバンバ社に売却することでその売却代金を得て、後日買い戻す内容でトレードファイナンス契約を結んでおりました。しかしながら、B 社はオバンバ社から売却代金を受け取っていながら、担保設定された一部の自動車を引き渡さず、顧客に売却をしました。B 社は今日までに一部の売却代金をオバンバ社に対して返済しているものの、その額は十分ではありません。オバンバ社は引き続き B 社からの返済督促を行う方針です。
C 社は、EU に本拠を持つ、中古衣料品の輸入・販売を行う業者です。C 社が海外で購入してカメルーンへ輸入した中古衣料品が、管理状態が良くなかったこと等により商品たりうる水準になかったことから事業を圧迫し、支払が遅延しました。しかしながら、C 社は返済を継続しているとの報告を受けております。
D 社は、日用品、オイル・ガス等多様な商品輸入・販売を行う会社です。オバンバ社は、その売却代金の資金使途を D 社の石油及びガス輸送事業に必要な運転資金に限定していました。しかしながら、D 社はかかる資金をショッピングモールの建設に使用し、かつ、その建設に時間を要していることから、買戻代金の支払い遅延が生じています。なお、D 社はショッピングモールの建設に多大な資金を使用したために手元資金を用いて返済を行うことが困難な状況にあります。 確度の高い返済原資は開業後のショッピングモールから得られるテナント料等の収入であり、ショッピングモールの開業は 2018 年第一四半期中(1~3 月)が見込んでいました。しかし、2019 年 4 月に当社社員が現地で確認したところ、完工はしておらず、テナントの入居時期も確定していません。オバンバ社は担保不動産の所有権を移転の上、売却することで未回収残高を回収する方針です。
E 社は、食品業(チョコレート、マーガリンなどの製造およびカメルーン北部のスーパーマーケットなどへの卸売)を営む業者です。D 社は、カメルーン市場におけるチョコレートやマーガリン等商品の需要減退とそれに伴った売り上げの減少によって資金不足に陥り、オバンバ社に対する買戻しができなくなりました。このため、オバンバ社は D 社の営業を支援し、経営の健全化を試みております。D 社は事業を継続しており、事業収入からの返済を待っている状況です。
F 社は、ガラスの輸入・販売業者です。F 社は 2016 年 12 月、輸入したガラスの到着時期が遅れたことによって販売の時機を逃し、資金繰りが逼迫致しました。オバンバ社が担保であるガラス在庫を接収する際に、一部が破損したものの、輸送会社からの弁償は行われていない状況です。また、残りのガラス製品を売却済みですが、安価でしか売却ができなかったとの報告を受けております。一方、売却手段と価格をめぐり、名誉棄損などで F 社が訴訟を起こし係争中です。 売却可能な担保は全て処分しており、今後の更なる回収は難しいと考えられます。当社社員も現地に訪問の上、本件資産と F 社の今後の回収方針を確認する予定です。
当社では、トレードファイナンス先から部分的にでも債権回収ができる可能性が残っている状況においては、将来に投資家様への分配を行える可能性があることから、運用期間の再々延長を行うべきであると判断いたしました。再々延長後の本件匿名組合契約の契約期間は 2020 年 6 月末日までとなっていますが、カメルーン現地での資金の回収作業が終了し、2020 年 6 月末を待たずにすべての資金が投資家の皆様に分配がなされたときは、その着金があった月の末日を以て、契約の終了とさせて頂きます。
【今後について】
上記 3 社に対するトレードファイナンスの当ファンドの当初参加額と、オバンバ社から報告を受けている未回収元本残高は A 社 EUR 4,631.86、B 社 EUR 12,969.21、C 社 EUR 22,715.20、D 社 EUR291,807.13、E 社 EUR 7,700.30、F 社 EUR 24,122.72 となっております。
また、現在契約延長中のカメルーン中小企業シリーズ全号について、定期的に情報を更新し、当社 HP の「運用状況・運用実績のご報告」→「運用状況のご報告」→「カメルーン中小企業支援プ ロジェクト」のページ(https://crowdcredit.jp/operation/index/19)に報告しております。合わせ てご確認くださいませ。
今後とも何卒宜しくお願い申し上げます。
画像でも掲載します。
まず言いたい。
再々延長しておきながら、「投資家の皆様におかれましては益々ご清祥のこととお喜び申し上げます。」ってケンカ売ってんのか?
【為替ヘッジあり】カメルーン中小企業支援プロジェクト8号はどんなファンドだったのか
このファンドはどんなファンドだったのか、クラウドクレジットの募集ページを見ながら振り返ってみます。
【実物資産で裏打】
※クラウドクレジットHPより
まずは募集ページの見出しです。
実物資産の裏打ちがあるということで、もしものときの担保になりますよと謳っています。
市場価値の40~60%の価格で購入
※クラウドクレジットHPより
現地パートナー企業であるオバンバ社が資金需要者から市場価値の40~60%の価格で商品を購入し、それがもしものときの担保になりますよと説明しています。
市場価値の40~60%の価格ですから、オバンバ社に所有権が移転した時点で40~60%の含み益があることになります。
そのため、もし資金需要者が返済できなくなったときは、その担保を市場で売ってしまえば余裕で資金の回収ができるはずです。
返済遅延中の各社の状況
それでは、返済が遅延している各社の状況を見ていきましょう。
遅延中の借り手は全部で6社です。
クラウドクレジットの運用状況報告によると、僕が投資している「【為替ヘッジあり】カメルーン中小企業支援プロジェクト8号」は、カメルーン案件の中で遅延している借り手の数と金額がトップです。
A社。担保在庫を売却する方針。でも…
A社がオバンバ社へ売却した商品の買い戻しの実行ができなかったことから、オバンバ社はECサイトで担保在庫を売却する方針とのことです。
方針です。
当初満期の2017年12月から1年6ヶ月となる2019年6月現在ですが、方針です。
1年6ヶ月何してたの?
大幅な回収は期待できない見込み
え?
なぜ?
市場価値の40~60%の価格で購入したんじゃなかったの?
ECサイトって市場じゃないの?
募集ページでは、市場価値の40~60%の価格で購入と謳っていました。
それなら余裕で資金回収できるはずですが、募集ページが嘘だったんでしょうか。
当社社員も現地に訪問予定
予定です。
当初満期の2017年12月から1年6ヶ月となる2019年6月現在ですが、予定です。
1年6ヶ月何してたの?(2回目)
B社。代金を受け取ったのに担保を引き渡さない。
B社はオバンバ社へ自動車を売却し、後日買い戻すというトレードファイナンス契約だった。
でも、B社はオバンバ社から売却代金を受け取ったにもかかわらず、担保の自動車をオバンバ社へ引き渡さずに顧客に売却したとのこと。
担保をしっかりとってからカネ渡しますよね。
担保渡す前にカネもらったら、「よし、売っちまえ!」ってなりますよね。
クラウドクレジットは投資家の資金を貸し付ける資格があるのでしょうか?
これはファンドの満期じゃなくて、初めの貸付時のことです。
グループ会社への貸付実行は、2016年11月でした。
1年10ヶ月何してたの?
B社へは引き続き返済の督促を行う方針とのこと…。
C社。…あ゛?
C社は中古衣料品の輸入販売業者で、海外で購入してカメルーンへ輸入した中古衣料品の管理状態が悪く、商品とならなかったことから事業を圧迫して遅延に至ったとのこと。
あれ?
トレードファイナンスは…?
商品を確認して、担保にとってからカネを渡すんじゃないの?
こんなクソ業者にカネだけ渡してんの?
それどこのクソ会社だよ。(笑)
D社。投資対象がいつの間にか「海外不動産」に
D社はオイル・ガス等の輸入販売業者で、資金使途は石油及びガス輸送事業に限定していた。
しかし、D社はショッピングモール建設のために使用し、予定を1年以上過ぎたが未だショッピングモールは完工していない。
オバンバ社は担保不動産の所有権を移転して売却予定とのこと。
やっぱりソシャレンは不動産なんですかね。
オイル・ガスのトレードファイナンスのはずが、海外不動産へと様変わりしました。
社員が現地確認したのは1年後
指定した資金使途以外に使用したことは問題です。
しかし、やってしまったことは仕方がない。
クラウドクレジットは、そう考えを切り替えてショッピングモール建設を容認したんでしょう。
それば別にかまわないと思います。
でも、開業予定の2018年1~3月から1年以上経った2019年4月に、やっと社員が現地確認して工事が済んでいないことを確認しています。
遅すぎる…。
資金使途以外のショッピングモール建設に使われた後、すぐに不動産を売却していれば良かったのでは?
そんな対応、クラウドクレジットにはできないんですね。
オバンバ社への担保不動産の所有権移転もまだ済んでいないようですし。
当初の担保はどこいった?
また、D社の状況説明では当初の担保についての記載がありません。
オイル・ガスを対象にしたトレードファイナンスのはずですが、担保はどうなったんでしょうか?
そもそも担保をとっていなかったのか?
E社。…ん?D社?
まあ、E社なんでしょうけど、この辺をチェックする態勢はないのかね。
それすらもできない会社なんですね、クラウドクレジットは。
チョコレートやマーガリンの需要がアサイー並みに減退
このE社、カメルーンでのチョコレートやマーガリンの需要減退によって売上が減少して資金不足に陥ったらしいです。
カメルーンの国内事情は存じ上げませんが、チョコレートやマーガリンは日本人にとってのアサイーのようなものなんでしょうね。
このE社はカメルーン版フルッタフルッタって感じですかね。
オバンバ社はE社の営業を支援
もしものときは市場価値の40~60%の価格で購入した商品を市場で売却するんじゃなかったの?
そう言ってたよね?
実物資産の裏打ちって?
トレードファイナンスは担保をとってるのと同じって?
クラウドリースやキャッシュフローファイナンス、もっと言ってしまえば、みんなのクレジットやラッキーバンク、トラストレンディングとやってること同じですよね?
何が違うんだ?
F社。係争中。
F社はガラスの輸入販売業者で、カネを渡した直後の2016年12月、販売の時機を逃して資金繰りが逼迫。
担保のガラスを運搬中に一部が割れたが弁償なし。
他の担保となっているガラスは売却済みだが安値でしか売却できなかった。
その手段と価格を巡ってF社と係争中とのこと。
F社は正しい
F社の主張は正しいと思います。
市場価値の40~60%の価格でオバンバ社に売却したんですよ?
それが安値でしか売れなかったって、どんだけ安値で売ってんだよって思いますよね?
市場価値の40~60%よりも安値ってことでしょ?
社員が現地訪問予定
予定です。
当初満期の2017年12月から1年6ヶ月となる2019年6月現在ですが、予定です。
1年6ヶ月何してたの?(3回目)
「本件資産」を確認しに行くとのことですが、「本件資産」とは?
売却可能なガラスは売却済みとのことなので、割れて売り物にならないガラスを見に行くのか?
F○ck CROWDCREDIT
私がリンク送ったグラフの内容が分からないなら、金融の情報発信しない方がいいっすよ。あんた、詐欺的ファンドにひっかかってしまった方のお金は消えてなくなるの分かってんの?
— Tomoyuki Sugiyama (@tomoyuki_sugi) 2018年10月24日
クソ対応のオンパレードのクラウドクレジット。
この記事を読んでくれたあなたに問いたい。
「それでもクラウドクレジットで投資しますか?」