高配当利回りの損保会社、MS&ADインシュアランスグループホールディングス(8725)を紹介します。
まず言いたい。名前が長い(・ω・)
※アイキャッチ画像はMS&ADインシュアランスグループHDHPより
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MS&ADインシュアランスグループホールディングス(8725)の概要
MS&ADインシュアランスグループホールディングス(以下、MS&ADホールディングス)は、東京海上ホールディングス(8766)、SOMPOホールディングス(8630)と肩を並べる三メガ損保の一角です。
国内損害保険事業、国内生命保険事業、海外事業、金融サービス事業、リスク関連サービス事業の5つの事業を行っています。
国内損害保険事業では三井住友海上火災保険、あいおいニッセイ同和損害保険、三井ダイレクト損害保険の3損害保険会社があります。
グループの利益の約8割を稼ぎ出しており、この国内損害保険事業がメインとなっています。
国内生命保険事業では三井住友海上あいおい生命保険、三井住友海上プライマリー生命保険の2生命保険会社があり、グループの利益の2割弱を占めるまでに成長してきています。
ちなみに、長い名前は中核会社の三井住友海上火災保険(MitsuiSumitomo)とあいおいニッセイ同和損害保険(AioinissayDowa)の頭文字からきています。
銘柄選定基準に照らしてみる
僕の銘柄選定基準に照らしてみます。
- 配当(分配)利回り4%以上
- 株式では、過去に大幅な減配をしていないこと(特にリーマンショック時)
配当利回り4%以上か
2022年11月18日時点のMS&ADホールディングスの株価は4,022円。
1株当たり配当金の予想は200円なので、配当利回りは4.97%です。
配当利回り4%の基準はクリアです。
過去に大幅な減配をしていないか
リーマンショック前後の業績と配当を見てみます。
なお、2008年4月1日にホールディングス化、2010年4月1日に経営統合をしていますので、2007年3月と2008年3月は三井住友海上火災保険、2009年3月と2010年3月は三井住友海上グループホールディングスの数字です。
決算期 | 1株当たり利益 | 1株当たり配当 | 配当性向 |
---|---|---|---|
2007年3月 | 42.82円 | 14円 | 32.7% |
2008年3月 | 28.37円 | 16円 | 56.4% |
2009年3月 | 19.45円 | 54円 | 277.6% |
2010年3月 | 89.84円 | 54円 | 60.1% |
ちょうどホールディングス化と被っているため単純比較はできませんが、2009年3月期に減益になっているものの、減配とはなっていません。
2010年4月に誕生したMS&ADホールディングスですが、早々に試練が訪れます。
東日本大震災、タイで発生した洪水など、自然災害が次々とやってきて支払保険金がかさんで減益、そして赤字となってしまいます。
決算期 | 1株当たり利益 | 1株当たり配当 | 配当性向 |
---|---|---|---|
2011年3月 | 8.68円 | 54円 | 622.1% |
2012年3月 | -272.49円 | 54円 | – |
2013年3月 | 134.46円 | 54円 | 40.2% |
大赤字となった2012年3月期も減配はしませんでした。
そして、翌2013年3月期にはV字回復しています。
9期連続増配!!
試練を乗り越えたMS&ADホールディングスは、その後9期連続で増配を続けており、1株当たり配当金は2倍以上になっています。
決算期 | 1株当たり利益 | 1株当たり配当 | 配当性向 |
---|---|---|---|
2014年3月 | 150.56円 | 56円 | 37.2% |
2015年3月 | 221.34円 | 65円 | 29.4% |
2016年3月 | 298.72円 | 90円 | 30.1% |
2017年3月 | 350.94円 | 120円 | 34.2% |
2018年3月 | 260.04円 | 130円 | 50.0% |
2019年3月 | 328.72円 | 140円 | 42.6% |
2020年3月 | 248.36円 | 150円 | 60.4% |
2021年3月 | 255.79円 | 155円 | 60.6% |
2022年3月 | 474.52円 | 180円 | 37.9% |
2023年3月(予) | 259.84円 | 200円 | 76.9% |
今期2023年3月期も増配の方針です。
MS&ADインシュアランスグループホールディングス(8725)のまとめ
以上、MS&ADホールディングスについて見てきました。
有事の際は業績に大きな影響が出る当社ですが、通常時は安定した業績で有事に備えることができていると思います。
配当も増配を続けているうえに高利回り、それに配当性向も高すぎないので、僕は買いです!