いや~、酷い、酷すぎる…。
あ、こんにちは、ハードロックマンです。
ソーシャルレンディングの現状が酷すぎて、もう呆れます…。
2016年から投資してきたソーシャルレンディングですが、新規の投資はせず、償還され次第出金して撤退することを決めました。
Contents
行政処分、返済遅延が続出
今年2018年はソーシャルレンディングのリスクが顕在化した年になりました。
借り手の返済遅延というソーシャルレンディング本来のリスクも顕在化しましたが、金融庁の頭の固い役人により作られた「借り手の匿名化」という制度を利用した投資詐欺のリスクが顕在化したのも大きかったです。
今年起きた行政処分や返済遅延について振り返ってみましょう。
みんなのクレジットが97%オフで債権譲渡!!
皆さんご存知、ポンジスキーム、虚偽表示、不正流用…、不正のオンパレードのみんクレです。
これぞ投資詐欺!といった感じです。
2017年3月に行政処分を受けて以降、投資家への元利金の返済がされずにいましたが、今年2月、突如サービサーへの債権譲渡の発表がありました。
その額なんと投資総額の3%!!
投資家は97%もの損失を被ることが確定しました。
しかし、これは2018年のソーシャルレンディング界において序章に過ぎませんでした。
ラッキーバンクも68%オフで債権譲渡!!
ラッキーバンクは、代表の親族が経営する不動産会社が財務状況が悪く返済が難しいとわかっていたにもかかわらず、出資を募って貸し付けていたとして、3月に行政処分を受けました。
その後は元利金の返済がなく、売却活動を継続しているが売れないという旨の報告でのらりくらりとやり過ごしていました。
しかし12月、突如サービサーへの債権譲渡が発表されました。
その額なんと投資総額の32%!!
投資家は68%の損失が確定しました。
任意売却できないとか、競売には時間がかかりすぎるとか言ってますが、普通に市場でディスカウントして売れば32%よりも回収できたと思います。
結局は投資詐欺で、親族のために激甘の対応ということです。
SBIソーシャルレンディングで分配不能!!
グリーンインフラレンディングに関しての悪い噂がささやかれていた7月、SBIソーシャルレンディングが借り手から支払いがないことにより分配不能と発表しました。
ここにきてやっとソーシャルレンディング本来のリスクが顕在化しました。
SBIソーシャルレンディングも遅延債権をサービサーへの債権譲渡。
全額回収できたファンドもありましたが、一部元本が毀損したファンドもありました。
その後は残りの遅延案件について、競売によって回収を試みています。
上記2社とは比べものにならない対応ですが、審査や担保評価の甘さなど、僕はSBIソーシャルレンディングも事業者としていい加減だったと考えています。
SBIソーシャルレンディングの遅延案件も、担保余力評価総額の70数%の金額を回収することができないなら、その評価は適切ではなかったと思う。
マシマシの評価を出して、「評価額の70数%の融資です!」って投資家から出資を募っていたSBISLも信用できなくなってきた。— ハードロックマン@サラリーマン投資家 (@hardrockman_i) 2018年11月3日
そうなんですか、都が持って行っちゃったんですね。
租税優先は金貸しにとって常識だと思うのですが、借り手の税金滞納の有無とか調べなかったんですかね。
SBIソーシャルレンディングは融資審査もザルだったってことですね。— ハードロックマン@サラリーマン投資家 (@hardrockman_i) 2018年11月4日
SBISLは、担保評価がザルだった、融資審査がザルだった、募集の際に滞納の事実を投資家に伝えない不誠実な対応、このどれかですかね。
もうソーシャルレンディングへの投資熱は完璧に冷めてしまったので、悪いようにしか考えられません。すみません…。— ハードロックマン@サラリーマン投資家 (@hardrockman_i) 2018年11月6日
行政処分!!グリーンインフラレンディングで遅延発生!!
7月、maneoファミリーのグリーンインフラレンディングにおいてファンドの取得勧誘を行っているmaneoマーケットに対して行政処分がされました。
処分理由は虚偽表示と管理体制の問題。
これを受けて、グリーンインフラレンディングでは投資家への元利金の返済が遅延しています。
このグリーンインフラレンディングに関するmaneoマーケットへの行政処分をきっかけに、ファンドの取得勧誘はmaneoマーケットが行い、営業者は別会社というmaneoマーケットのビジネスモデルの問題が明るみに出ます。
ガイアファンディングで全ファンド遅延発生!?
9月、maneoファミリーであるガイアファンディングの一部ファンドで遅延が発生したと発表がありました。
理由はハリケーンの影響で許可申請手続きが遅れたこと。
それにより、リファイナンスに必要なエビデンスを用意できなかったということでした。
しかし11月、衝撃の発表がありました。
全てのファンドで支払が滞ったとのこと!!
全てのファンドで支払がないなんて、ただ事ではありません。
ガイアファンディング全ファンドで支払い無し。逃げたのかな。
maneoマーケットは現状の把握ができていないとのこと。
これは行政処分されるべきでは?
ソーシャルレンディング終わってるな。(・ω・) pic.twitter.com/oUabPhVEEp— ハードロックマン@サラリーマン投資家 (@hardrockman_i) 2018年11月22日
しかもあり得ないことに、ガイアファンディングではほぼすべてのファンドで、ガイアファンディングの米国関連会社が最終貸付先にかわって利息を立て替えていました。
さらに、maneoマーケットはその事実を全ファンドが遅延するまで把握していませんでした。
無理なビジネスモデルのせいでもうめちゃくちゃです…。
キャッシュフローファイナンスで遅延発生!!
10月、またまたmaneoファミリーのキャッシュフローファイナンスで遅延が発生。
販売代理店がお金払わなかったからKB社は借金返しません。
KB社が借金返さなかったからAH社は借金返しません。
AH社が借金返さなかったからCFFは元利金払いません。販売代理店がお金払うの見守ります。(・ω・)それでいいの? pic.twitter.com/6Rkorc1SPc
— ハードロックマン@サラリーマン投資家 (@hardrockman_i) 2018年10月4日
さらに、11月にも新たに遅延が発生しました。
トップページのお知らせが延滞発生の報告で埋まるソーシャルレンディング事業者。その名はキャッシュフローファイナンス!! pic.twitter.com/PPay6nbcFs
— ハードロックマン@サラリーマン投資家 (@hardrockman_i) 2018年11月5日
maneoマーケットがグリーンインフラレンディングに関しての行政処分を受けたことによって、営業者がこれまでできていたリファイナンスができなくなった。
それによって借り手は返済ができず、遅延するに至った。
maneoマーケットの無理なプラットフォームビジネスモデル、この問題点のしわ寄せが投資家に来ている状況です。
キャッシュフローファイナンスの件でメール。maneoマーケットはなぜこんな重要なことをホームページで公開しないのか?「CFFの体制がクソだから新規募集を止めたせいでファンドが遅延した。でも投資家に金は返さないよ。」は?(・ω・) pic.twitter.com/U2Z9rlqFgY
— ハードロックマン@サラリーマン投資家 (@hardrockman_i) 2019年3月5日
maneoでも遅延発生!!
ファミリーがごたごたしている間に、本家maneoでも遅延が発生しました。
一部の案件では、本来は5月に遅延していましたが、maneoの関連会社が立て替えて支払うことにより、遅延の事実の公表を先延ばしにしていました。
maneoの遅延したCU社案件、あり得ないな。
業者買取価格って「はぁ?」ってくらいクソ安い価格なのに、その75%の12億が回収できないなんて。
担保物件の評価が適切でなかったと言わざるを得ないと思う。maneoは信用できない。— ハードロックマン@サラリーマン投資家 (@hardrockman_i) 2018年11月3日
maneoの遅延したCU社案件って、利息の支払がされなくなった5月の前月に出資募集してたものが結構あるじゃないか!!
maneoは借り手の審査も適当だったのか…。— ハードロックマン@サラリーマン投資家 (@hardrockman_i) 2018年11月3日
ネット融資仲介「maneo」の組成ファンドが返済を延滞、元本割れの恐れも(東京商工リサーチ) – Yahoo!ニュース https://t.co/MBfHozyNgp @YahooNewsTopics
— ハードロックマン@サラリーマン投資家 (@hardrockman_i) 2018年11月9日
ファミリーだけでなく、maneo自体もずさんだったということが白日の下に晒されました。
トラストレンディングでも虚偽表示!!行政処分!!さらに資金流出!!免許取り消し!!
12月、トラストレンディングを運営するエーアイトラストに関して、証券取引等監視委員会が行政処分勧告を出しました。
「エーアイトラスト株式会社に対する検査結果に基づく勧告について」
理由は投資家への虚偽表示。
トラストレンディングの件、改めて考えてみたけど酷いな。
実際は違うのに、省庁や大企業が絡んでると謳って出資を募る。これって詐欺だよね?明らかに詐欺だよね?
ソーシャルレンディングは終わってるな。詐欺集団ばっかりだ…。— ハードロックマン@サラリーマン投資家 (@hardrockman_i) 2018年12月7日
12月14日、これを受けてエーアイトラストへ行政処分がなされました。
2019年3月8日追記
1回目の行政処分から2ヶ月が経過した2019年2月22日、証券取引等監視委員会が2回目の行政処分勧告を行いました。
「エーアイトラスト株式会社に対する検査結果に基づく勧告について」
理由は1回目と同じ虚偽表示、それに加えてファンド資金のうち少なくとも約15億8千万円が取締役の山本幸雄氏が実質的に支配する法人へ流失していたとのこと!!!
そして、2019年3月8日、行政処分勧告を受けてトラストレンディングを運営するエーアイトラストに行政処分がなされました。
行政処分の内容は、金融商品取引業の登録取り消し。
あのみんなのクレジットでも業務停止命令でした。
エーアイトラストは金融商品取引業の登録取り消し。
みんクレに勝る投資詐欺、完全に終わりました。
あ、あとトラストレンディングの件。エーアイトラストは免許取り消し処分になったんですね。虚偽表示のオンパレードでおまけに私的流用、あれ?みんクレと同じ⁉︎これは他のファンドも返ってこないな。ここまでデタラメだと、HPに記載してるソシャレン以外の事業も本当はやってないんじゃないか?
— ハードロックマン@サラリーマン投資家 (@hardrockman_i) 2019年3月8日
クラウドクレジットはあり得ないことだらけ
6月、クラウドクレジットの社員が釣れました。
同じく6月、あり得ないことが起きました。
一部のお客様の情報についてご本人様以外のお客様が 閲覧可能な状態であった事象に関する お知らせとお詫び
本人以外が個人情報を閲覧可能!?
あり得ない…。
あり得ないと言えば、クラウドクレジット代表の杉山智行氏のこの発言。
私がリンク送ったグラフの内容が分からないなら、金融の情報発信しない方がいいっすよ。あんた、詐欺的ファンドにひっかかってしまった方のお金は消えてなくなるの分かってんの?
— Tomoyuki Sugiyama (@tomoyuki_sugi) 2018年10月24日
今見てもあり得ないなと思いますね、この発言は。
クラウドクレジットの投資家は返済遅延や元本割れの損失を被っている人もいるのに、運営会社は投資家を養分にしてふんぞり返っている。
杉山よ、早く金返してくれ。
クラウドリースでも返済遅延の嵐!!
2019年1月16日追記です。
maneoファミリーは2019年に入っても勢いは止まりません。
新年早々、クラウドリースで多数のファンドが返済遅延に陥りました。
今のところクラウドリースから6件、キャッシュフローファイナンスから1件の合計7件の期失メールが来ました。(・ω・) pic.twitter.com/arFY3yvekk
— ハードロックマン@サラリーマン投資家 (@hardrockman_i) 2019年1月9日
これもmaneoマーケットの無理なビジネスモデルによるものです。
maneoファミリーは投資するに値しません!!
ハードロックマンの投資状況
さて、ここで本邦初公開、ハードロックマンのソーシャルレンディング投資額を公開したいと思います!
パチ☆\\ ̄ー ̄)( ̄ー ̄//☆パチ
事業者 | 投資額 |
グリーンインフラレンディング | 1,000,000円 |
ラッキーバンク | 1,000,000円 |
クラウドリース | 895,305円 |
トラストレンディング | 798,436円 |
ガイアファンディング | 700,000円 |
キャッシュフローファイナンス | 700,000円 |
クラウドバンク | 700,000円 |
SBIソーシャルレンディング | 598,972円 |
クラウドクレジット | 405,272円 |
レンデックス | 100,000円 |
合計 | 6,897,985円 |
ソーシャルレンディングを愛してたんだなってことがわかりますね。
今ではその愛は憎しみに変わっています。
グリーンインフラレンディングでは分配金の支払がなく、資金拘束中。
ラッキーバンクは68%オフが確定していますので、約32万円が返ってくることとなり、約68万円の損失です。
ちなみに、みんなのクレジットでも97%オフを食らって、約66万円の損失が確定しています。
トラストレンディングは、登録取り消しの行政処分で投資詐欺確定。
ガイアファンディングは全ファンド支払停止。
キャッシュフローファイナンスは、大量遅延を食らっています。
クラウドクレジットでは、本来2017年12月に借り手から返済されるものが未だに返済されておらず、契約期間の延長が続き、何も進展がないまま資金拘束されています。
クラウドリースでも全ファンドが期限の利益喪失となっています。
ふう、なんてこった…。
現在のソーシャルレンディングの問題点
現在のソーシャルレンディングの最大の問題点は、何と言っても「借り手の匿名化」です。
頭の固い金融庁からの指導により、ソーシャルレンディング事業者は借り手が特定できるような情報を投資家に開示することができません。
そのため、投資家はソーシャルレンディング事業者から開示されたふわっとした情報を基に投資するしかありません。
これを利用して投資詐欺を行ったのが、みんなのクレジットやラッキーバンク、トラストレンディングで、虚偽の表示をしたのがmaneoマーケットです。
そして、借り手の審査や担保評価がザルだったのが、maneoやSBIソーシャルレンディングです。
借り手の匿名化は投資家にとって不利益以外の何物でもありません。
エーアイトラストへの行政処分勧告と同じ日に、証券取引等監視委員会は「貸付型ファンドの投資家への情報提供について」という建議を行っています。
以前から借り手の匿名化は問題視されており、解消に向けての噂もありました。
今回の建議によって、解消に向けてまた一歩前進するかもしれません。
将来、最大の問題点である借り手の匿名化が解消された場合、またソーシャルレンディングで投資をするかどうか、それはわかりません。
ソーシャルレンディング投資からの撤退のまとめ
これまで見てきたように、ソーシャルレンディングは現状問題だらけです。
冒頭でもお伝えしたとおり、償還され次第出金して撤退します。
もうソーシャルレンディングでは投資しない。
ラッキーバンクよ、早く3割返金してくれ。
グリーンインフラレンディングよ、キャッシュフローファイナンスよ、ガイアファンディングよ、maneoマーケットよ、いい加減にしてくれ。
クラウドクレジットよ、早くカメルーンから回収して金返してくれ。— ハードロックマン@サラリーマン投資家 (@hardrockman_i) 2018年12月7日
もし、借り手の匿名化が解消されても、投資はしないと思います。
その後数年は成り行きを見ながら判断したいと思います。
いや~、それにしても今年は疲れた…。
この惨状を見ても「それでもソーシャルレンディングで投資したいんだ!」って人は、「【事業者リスクで選ぶ】おすすめソーシャルレンディング。始めるならココ!」の事業者を選ぶことを強くおすすめします!(`・ω・´)キリッ
予定利回りの高いファンドを募集する事業者へ偏り過ぎてますね、高い被弾率も納得の内容かと思います。
優等生のホンダさん
納得ですよね。ハイリターンを得るためにハイリスクを取った投資でしたので、自分でも納得しています。
あ、良い子は真似しちゃダメですよ。笑