投資型クラファン

市場から消えた投資型クラウドファンディング業者たち

負のスパイラル

投資詐欺に、投資詐欺に、投資詐欺…。

ソーシャルレンディングは金融庁による匿名化指導をいいことに、投資詐欺の温床になっていました。

ガッポリ儲けて市場から撤退していった投資型クラウドファンディング業者たちを紹介します。

みんなのクレジット

みんなのクレジットは年利10%を超える高利回りのファンド、そして多額のキャッシュバックキャンペーンを行って投資家から多くの資金を集めていました。

しかし、その実態は投資詐欺でした。

2017年3月30日、みんなのクレジットに対して行政処分が下されます。

株式会社みんなのクレジットに対する行政処分について|平成29年3月30日 関東財務局

  • ファンドの償還金やキャッシュバック資金に、新たに募集したファンドの資金を充てるポンジスキーム
  • 投資家に虚偽の説明をして貸付先が自社グループに集中
  • 原則不動産担保や有価証券を担保と説明していたが、実際は自社の未公開株式が大半で、担保が設定されていないファンドもあった
  • 代表の白石伸生氏が自身の借金返済にファンド出資金を不正流用
  • 自社グループの増資にファンド出資金が充てられた

投資詐欺の見本市です。

その後、みんなのクレジットはサービサーに債権を97%オフで譲渡

投資家の元にはわずか3%しか戻らず、多大な損失を被りました。

ラッキーバンク

ラッキーバンクは、不動産担保付きで年利10%と高い利回りで、有名ブロガーもガンガン推していて投資家に人気でした。

そんなラッキーバンクにも行政処分が下されました。

ラッキーバンク・インベストメント株式会社に対する行政処分について|平成30年3月2日 関東財務局

  • 貸付先のほとんどは代表の田中翔平氏の親族が経営する不動産会社で、ラッキーバンクとは人的にも密接な関係
  • 親族の不動産会社の財務諸表では純利益や純資産が水増しされていたが、ラッキーバンクはそれを看過
  • 事業の状況からファンドへの返済が困難であるにもかかわらず、親族の不動産会社会社を貸付先とするファンドの募集を継続
  • 担保について「不動産価格調査報告書」を募集ページに掲載していたが、正式な不動産鑑定評価を行ったものではなく、対外的に公表できない不動産評価額だった

ラッキーバンクもみんなのクレジットと同じく投資詐欺でした。

投資総額の約32%でサービサーに債権譲渡し、投資家は約68%もの損失を被りました。

ちなみに、上記のサービサーへ譲渡した経緯が極めて不適切ということで、ラッキーバンクは登録取消しの行政処分を受けています。

グリーンインフラレンディング

グリーンインフラレンディングは、maneoマーケット株式会社が募集業務を行い、営業者が貸付業務を行います。

いわゆる「maneoファミリー」と言われる形態です。

グリーンインフラレンディングでは、関係会社を経由して親会社「JCサービス」に貸付を行っていました。

募集業務担当のmaneoマーケットに対して行政処分が下されました。

maneoマーケット株式会社に対する行政処分について|平成30年7月13日 関東財務局

  • JCサービスでは、ファンドからの貸付資金と自己資金について区分管理することなく、ほぼ全ての資金を1つの口座で入出金している状態
  • JCサービスでは、入金されたファンド資金を投資家に説明した出資対象事業と異なる事業等へ支出している事例が多数認められた
  • maneoマーケットは、実際の資金使途を確認せず、事実と異なる表示のまま取得勧誘を継続している
  • そのため、maneoマーケットはファンドの取得勧誘に関して、虚偽の表示を行っているものと認められる
  • maneoマーケットはJCサービスに任せきりで、資金管理の実態や資金の使途を把握できる管理態勢を構築していない

その後も、JCサービスへの勝手な送金、供託金の勝手な取戻しなど、グリーンインフラレンディングとmaneoマーケットによる投資家への背任行為は続いています。

この出来事が「maneoファミリー」崩壊の引き金となりました。

ガイアファンディング

ガイアファンディングはグリーンインフラレンディングと同じく、maneoマーケットが募集業務を行う「maneoファミリー」です。

2018年9月に一部ファンドでの遅延を発表。

そして2018年11月には、全ファンドの遅延を発表しました。

すべてのファンドで遅延です。

ガイアファンディングのスキームは、ほぼ全てのプロジェクトにおいて、代表取締役のケルビン・チウ氏が社長を務める米国関連会社の、米国における事業収益から毎月の利息の支払いを行っていました。

そのスキームをmaneoマーケットは把握していませんでした。

そのため、そんな危険なスキームだということを投資家は知る由もありませんでした。

2018年12月、今後は新規募集も再募集も行わないと発表しました。

キャッシュフローファイナンス

キャッシュフローファイナンスもまた「maneoファミリー」です。

2018年10月から毎月のように遅延が発生しています。

借り手のAH社は、キャッシュフローファイナンスが45%、キャッシュフローファイナンス代表取締役の根本貴宏氏が55%を出資する会社です。

2019年6月5日には、AH社がファンドの投資用不動産を売却しておきながら、その売却代金を別のファンドの返済原資に充当したことを公表しました。

ファンドの新規募集は停止していて、ポンジスキームにつながる不当な行為をしているので再開は不可能でしょう。

トラストレンディング

トラストレンディングは、エーアイトラスト株式会社という会社が運営していました。

トラストレンディングもまた、ラッキーバンクと同じようにブロガーにも推され、投資家に人気がありました。

復興庁や環境省が関与して行う除染作業や、2020年東京オリンピックのJOCゴールドパートナーの大手企業と提携を予定する企業を対象とするファンドが募集されていました。

しかし、そのような事実は存在せず、2018年12月、エーアイトラストは虚偽表示により行政処分を受けています。

また、トラストレンディングは、国土交通省等から発注を受けた大手ゼネコンが元請負会社に発注し、その当該元請負会社から発注を受けている企業や、各府省や地方自治体など様々な分野の公共事業プロジェクトに対するコンサルティング業務を行う企業が対象のファンドが募集されていました。

しかし、そのような事実は存在しませんでした

加えて、ファンド資金のうち少なくとも約15億8千万円が、各ファンドの案件紹介等に中心的な役割を果たしていた取締役の山本幸雄氏が実質的に支配する法人に流出していました

2019年3月、エーアイトラスト2回目の行政処分を受けてエーアイトラストは金融商品取扱業の登録取消しとなっています。

クラウドリース

クラウドリースもまた「maneoファミリー」の一員です。

2019年1月、大量のファンドで遅延が発生しました。

続く2月、3月も多くの遅延が発生。

そして2019年4月、すべてのファンドの支払停止し、今後の対応を弁護士に委託したと発表しました。

すべてのファンドが支払停止となった原因などについては明らかにされていません。

クラウドリースは営業者としての業務を放棄、maneoマーケットはそれを看過しています。

ファンドの募集再開は0%でしょう。

アメリカンファンディング

アメリカンファンディングも「maneoファミリー」です。

アメリカンファンディングは、2019年4月に複数のファンドの遅延を発表。

返済期限間近になってから工事の大幅な遅れに気が付き、借換もできずに遅延に至ったようです。

投資家の資金を預かって貸し付けしているのに、工事の進行管理さえできていない杜撰(ずさん)な運営でした。

そして2019年4月16日には、新規募集を終了してサービス終了へ向かうと発表がありました。

消えた事業者まとめ

消えた事業者たちを紹介しました。

まとめると、

投資詐欺

  • みんなのクレジット
  • ラッキーバンク
  • トラストレンディング

maneoファミリー(maneoマーケットの杜撰な運営)

  • グリーンインフラレンディング(背任行為)
  • ガイアファンディング(リスクマックススキーム)
  • キャッシュフローファイナンス(ポンジスキームの疑い)
  • クラウドリース(業務放棄)
  • アメリカンファンディング

こんな感じです。

これらに加えて、AQUSHというソーシャルレンディング業者もありました。

2009年にサービスを開始した古参の業者でしたが、貸し倒れが多発して、平成30年6月1日をもって新規募集を終了しています。

皆さん、投資型クラウドファンディングでの事業者選びは一番大切ですよ!

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