明治安田生命保険、三菱UFJ銀行、三菱UFJ信託銀行、近鉄グループホールディングス(9041)がスポンサーのJ-REITです。
そんなグローバル・ワン不動産投資法人について紹介します!
Contents
スポンサー・資産運用会社・格付
スポンサー | 明治安田生命保険 三菱UFJ銀行 三菱UFJ信託銀行 近鉄グループホールディングス |
資産運用会社 | グローバル・アライアンス・リアルティ |
格付 | AA- / 安定的(JCR) |
資産運用会社の株主 | 出資比率 |
---|---|
明治安田生命保険 | 10.0% |
近鉄グループホールディングス | 10.0% |
森ビル | 10.0% |
三菱UFJ銀行 | 5.0% |
三菱UFJ信託銀行 | 5.0% |
ダイヤモンド・アスレティックス | 4.9% |
三菱HCキャピタル | 4.9% |
近鉄保険サービス | 4.9% |
森喜代 | 4.9% |
三菱総合研究所 | 3.8% |
損害保険ジャパン | 3.8% |
八十二銀行 | 3.8% |
常陽銀行 | 3.8% |
足利銀行 | 3.8% |
静岡銀行 | 3.8% |
千葉銀行 | 3.8% |
百五銀行 | 3.8% |
山形銀行 | 2.0% |
十六銀行 | 2.0% |
南都銀行 | 2.0% |
百十四銀行 | 2.0% |
伊予銀行 | 2.0% |
グローバル・ワン不動産投資法人の特徴
グローバル・ワン不動産投資法人は、明治安田生命保険、三菱UFJ銀行、三菱UFJ信託銀行、近鉄グループホールディングスがスポンサーのオフィス特化型J-REIT。
グローバル・ワン不動産投資法人の特徴は、「近・新・大」の物件に投資するとしている点です。
「近・新・大」はそれぞれ、駅近・築浅・大型を意味しています。
クオリティが高く、市場競争力が高い勝ち組のビルに投資することで、中長期的な収益の維持・向上につながるとしています。
また、資産運用会社が特定のスポンサーグループに属していない点も特徴的です。
明治安田生命保険グループ、三菱UFJフィナンシャル・グループ、近鉄グループが均等に14.9%を出資することで、相互牽制が効く体制となっています。
投資方針(ポートフォリオ構築方針)
用途
用途 | 割合 |
---|---|
オフィス | 100% |
オフィス特化型のため、オフィスに100%投資する方針です。
投資エリア
三大都市圏の主要都市 | 東京23区、横浜市、川崎市、千葉市、さいたま市、名古屋市、大阪市、京都市、神戸市等 |
三大都市圏以外の政令指定都市 | 札幌市、仙台市、広島市、福岡市、北九州市等 |
地域分散の数値目標の設定はしていません。
2021年3月31日時点のポートフォリオは、東京23区が69.8%、さいたま市が11.9%、横浜市が9.4%、その他三大都市圏が8.9%となっています。
資産規模・1口当たりNAV推移
上場からの資産規模と1口当たりNAVの推移は下のグラフのとおりです。
2003年上場の歴史あるJ-REITですが、資産規模は2,000億円足らずで大きくありません。
直近10期(5年)の資産規模と1口当たりNAVは下記のとおりです。
決算期 | 資産規模(億円) | 1口当たりNAV(円) | 増減率 |
---|---|---|---|
‘16.9 | 1,612 | 125,022 | 3.9% |
‘17.3 | 1,824 | 126,666 | 1.3% |
‘17.9 | 1,824 | 124,090 | -2.0% |
‘18.3 | 1,824 | 124,300 | 0.2% |
‘18.9 | 1,824 | 125,207 | 0.7% |
‘19.3 | 1,824 | 131,444 | 5.0% |
‘19.9 | 1,824 | 135,272 | 2.9% |
‘20.3 | 1,911 | 134,143 | -0.8% |
‘20.9 | 1,911 | 134,981 | 0.6% |
‘21.3 | 1,911 | 135,135 | 0.1% |
当面の目標として、資産規模2,000億円を掲げています。
1口当たり分配金・1口当たりFFO推移
上場からの1口当たり分配金と1口当たりFFOの推移は下のグラフのとおりです。
2008年3月期の1口当たり分配金は7,293円、1口当たりFFOは8,348円です。
売却益を計上したことにより一時的に増加していますが、FFOは売却益を除いて算出しますので、本来はもっと低い数値のはずです。
直近10期(5年)の1口当たり分配金と1口当たりFFOは下記のとおりです。
決算期 | 1口当たり分配金(円) | 増減率 | 1口当たりFFO(円) | 増減率 |
---|---|---|---|---|
‘16.9 | 1,839 | 30.2% | 2,876 | 19.2% |
‘17.3 | 1,873 | 1.8% | 2,929 | 1.9% |
‘17.9 | 1,966 | 5.0% | 2,960 | 1.0% |
‘18.3 | 2,041 | 3.8% | 3,041 | 2.7% |
‘18.9 | 2,136 | 4.7% | 3,028 | -0.4% |
‘19.3 | 2,192 | 2.6% | 3,098 | 2.3% |
‘19.9 | 2,440 | 11.3% | 2,917 | -5.8% |
‘20.3 | 2,359 | -3.3% | 3,392 | 16.3% |
‘20.9 | 2,443 | 3.6% | 3,339 | -1.6% |
‘21.3 | 2,445 | 0.1% | 3,358 | 0.6% |
‘21.9(予) | 2,420 | – | ||
‘22.3(予) | 2,400 | – |
1口当たり分配金は、2,400円以上での巡航を目指すとしています。
公募増資(PO)・第三者割当増資履歴
利益のほとんどを分配するJ-REITにとって、増資は成長するための重要なエンジンになります。
上場からの公募増資、第三者割当増資の履歴は下記のとおりです。
30期を超える歴史がありますが、公募増資は僅か4回です。
直近の2019年9月には85億円を調達して、210億円で1物件を取得しています。
沿革
2003年4月 | グローバル・ワン不動産投資法人設立 |
2003年9月 | 東京証券取引所に上場 |
グローバル・ワン不動産投資法人のまとめ
- 明治安田生命保険、三菱UFJ銀行、三菱UFJ信託銀行、近鉄グループホールディングスがスポンサーのオフィス特化型J-REIT。
- どのスポンサーグループにも属さず相互牽制を図った体制だが、引っ張っていくメインスポンサーが不在とも受け取れる。
- 外部成長のスピードは非常に遅く、今後もあまり期待はできなそう…。