金融コングロマリット企業のオリックス(8591)がスポンサーのJ-REITです。
僕が保有している銘柄の一つでもあります。
そんなオリックス不動産投資法人について紹介します!
Contents
スポンサー・資産運用会社・格付
スポンサー | オリックス |
資産運用会社 | オリックス・アセットマネジメント |
格付 | AA / 安定的(JCR) AA- / 安定的(R&I) |
資産運用会社の株主 | 出資比率 |
---|---|
オリックス | 100% |
オリックス不動産投資法人の特徴
オリックス不動産投資法人は、オリックスがスポンサーを務める国内初の総合型J-REIT。
オフィスへの投資をメインとしていて、投資するオフィスはテナント層が厚い中規模以上(延床面積3,000㎡以上)の物件を中心としています。
国内2大テーマパークのユニバーサルスタジオジャパンや東京ディズニーリゾートのオフィシャルホテルがポートフォリオに組み入れられている点も特徴的です。
オリックスグループが保有する豊富な物件、幅広い専門性、全国ネットを活用して、「オリックスシナジー」による成長戦略を掲げています。
投資方針(ポートフォリオ構築方針)
用途
用途 | 割合 |
---|---|
オフィス | 概ね50%±10% |
商業施設 住宅 物流施設 ホテル等 | 概ね50%±10% |
オフィスに50%程度、商業施設、住宅、物流施設、ホテル等(サービスアパートメント、有料老人ホームを含む)に合わせて50%程度の割合で投資する方針です。
2021年10月20日時点のポートフォリオは、オフィスが55.5%、商業施設が15.5%、住宅が10.2%、物流施設が5.4%、ホテル等が13.5%となっています。
投資エリア
投資エリア | 割合 |
---|---|
首都圏 | 概ね70%±10% |
その他地域 | 概ね30%±10% |
首都圏(東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県)に70%程度、その他地域に30%程度の割合で投資する方針です。
2021年10月30日時点のポートフォリオは、首都圏が69.1%(うち東京都心6区が40.9%、その他東京23区が10.1%、首都圏その他地域が18.1%)、その他地域が30.9%となっています。
資産規模・1口当たりNAV推移
上場からの資産規模と1口当たりNAVの推移は下のグラフのとおりです。
資産規模は綺麗な右肩上がりで拡大しています。
直近10期(5年)の資産規模と1口当たりNAVは下記のとおりです。
決算期 | 資産規模(億円) | 1口当たりNAV(円) | 増減率 |
---|---|---|---|
‘17.2 | 6,224 | 155,452 | 3.6% |
‘17.8 | 6,348 | 161,186 | 3.7% |
‘18.2 | 6,349 | 164,272 | 1.9% |
‘18.8 | 6,689 | 169,886 | 3.4% |
‘19.2 | 6,635 | 174,844 | 2.9% |
‘19.8 | 6,674 | 179,859 | 2.9% |
‘20.2 | 6,789 | 184,747 | 2.7% |
‘20.8 | 6,797 | 184,055 | -0.4% |
‘21.2 | 6,889 | 185,671 | 0.9% |
‘21.8 | 6,905 | 187,739 | 1.1% |
1口当たり分配金・1口当たりFFO推移
上場からの1口当たり分配金と1口当たりFFOの推移は下のグラフのとおりです。
分配金はリーマンショック後の落ち込みから回復してきましたが、コロナショックでまた減少に転じてしまっています。
直近10期(5年)の1口当たり分配金と1口当たりFFOは下記のとおりです。
決算期 | 1口当たり分配金(円) | 増減率 | 1口当たりFFO(円) | 増減率 |
---|---|---|---|---|
‘17.2 | 3,252 | 8.4% | 4,801 | 1.6% |
‘17.8 | 3,230 | -0.7% | 4,756 | -0.9% |
‘18.2 | 3,299 | 2.1% | 4,808 | 1.1% |
‘18.8 | 3,489 | 5.8% | 4,996 | 3.9% |
‘19.2 | 3,487 | -0.1% | 5,005 | 0.2% |
‘19.8 | 3,755 | 7.7% | 5,195 | 3.8% |
‘20.2 | 4,058 | 8.1% | 5,293 | 1.9% |
‘20.8 | 3,840 | -5.4% | 5,386 | 1.8% |
‘21.2 | 3,546 | -7.7% | 5,032 | -6.6% |
‘21.8 | 3,553 | 0.2% | 5,089 | 1.2% |
‘22.2(予) | 3,460 | – | ||
‘22.8(予) | 3,180 | – |
公募増資(PO)・第三者割当増資履歴
利益のほとんどを分配するJ-REITにとって、増資は成長するための重要なエンジンになります。
上場からの公募増資、第三者割当増資の履歴は下記のとおりです。
2013年8月期から2017年8月期までは毎期公募増資を行っていました。
その甲斐があって資産規模は拡大してJ-REIT屈指の大きさとなっています。
沿革
2001年9月 | オリックス不動産投資法人設立 |
2002年6月 | 東京証券取引所に上場 |
オリックス不動産投資法人のまとめ
- オリックスがスポンサーの総合型J-REIT。
- 資産規模は6,000億円超でJ-REITの中で上位に位置する。
- ポートフォリオはオフィスを中心に、オリックスグループが開発した物件が多くを占めている。