先日ツイッターでこんなアンケートを取りました。
皆さんに質問です。今の僕の状況なんですが、
— ハードロックマン@配当王に俺はなる! (@hardrockman_i) March 22, 2021
年間予定利回り30%の投資があったら投資しますか?
ただし、投資する金額は生活防衛資金を確保しつつ、当面の生活費を除くとギリギリ捻出できる金額です。
年間予定利回り30%の投資先にギリギリ捻出できる資金で投資するかというものです。
この投資は何なのか?
投資先は「貸株サービス」です。
Contents
なぜ貸株サービスを利用するのに資金が必要なのか?
貸株サービスは所有している株式を証券会社に貸し出すことで、金利に相当する金額を証券会社から貰えるというものです。
既に利用している人も多いと思います。
貸株サービスを始めるだけでは資金は必要ありません。
必要なのは貸し出す株式です。
では、なぜ資金が必要なのかというと、僕が利用している証券会社では貸株サービスを取り扱っていないからです。
ハードロックマン調べによると、貸株サービスを取り扱っているのは、SBI証券、楽天証券、マネックス証券、auカブコム証券、松井証券 、GMOクリック証券 の6社です。そして僕が利用しているのは野村證券です。
その野村證券から出庫するための移管手数料が今回の投資金額になります。
その額なんと約13万円。
なぜ野村證券を使っているのか?
なぜ多くの個人投資家が使っていると思われる上記6社ではなく、野村證券を使っているのか。
それは投資スタイルを見直し、新たなスタイルへ変革しようとしていたからです。
具体的には、配当目当ての株式やJ-REITを代用有価証券として、信用取引で新高値ブレイク投資を行うというものです。
新高値ブレイク投資は新高値で買って、さらに高くなったら売るという投資法です。
著名な投資家ウィリアム・オニールを始め、下記の本の著者も行う投資法です。
僕のこれまでの投資法は、PERが20倍程度の2桁成長、高利益率の株を成長性の見込みが当初と異なった場合に売る、それまでは保有し続けるという長期投資でした。
「そんな株あるのか?」なんて声が聞こえてきそうですが、あったんです、2020年半ばくらいまでは。
でも、最近は株価が上昇して、僕が好む株はなくなりました。
そのため、信用取引を利用して、何年も前から気になっていた新高値ブレイク投資を行おうと決心したのです。
では、なぜ野村證券なのか?
それは信用取引の金利が年利0.5%で、どの証券会社よりも断トツに低いからです。
新高値ブレイク投資は短期ではなく、ある程度長い期間保有する投資法です。
そのため、取引手数料の安さよりも、金利の高低がじわじわと利益に影響してきます。
以上のことから野村證券を利用することとなったのです。
何か違う…
早速、新高値ブレイク投資を実行してみました。
日々の新高値銘柄の中から成長性やその根拠等々、いろいろな銘柄を見て、実際に数銘柄投資に投資しました。
結果は悪くなかったんですが、何か違う…。
日々、新高値銘柄を探し、その銘柄を調べて、株価を追い…。
しばらくして新高値銘柄を探すのをやめました。
自分にあったスタイルではなかった。
やはり自分には現物で納得できる銘柄をじっくり保有し続ける投資法があっている。
たとえそれがバリュートラップだったとしても。
ということで、本来の自分の投資スタイルへと帰結しました。
現物保有株を有効活用する方法が「貸株サービス」
現物株をただ保有しているだけではなく、他に何かないか。
そう考えて信用取引による新高値ブレイク投資を選択したのですが、自分のスタイルではなかった。
他に選択肢はないか…?
そこで浮上したのが「貸株サービス」です。
金利は高いとは言えません。
基本的に年利0.1%です。
現状の僕のポートフォリオだと、相場の下落を考えても、年間で4万円くらいは貰えそうです。
さて、そうなると次のステップはどこの証券会社を選ぶかです。
6社の貸株サービスを比較してみた
まず、配当所得の増加を目指して投資している僕にとって、配当金自動取得サービスは必須です。
貸株サービスを利用して株を貸し出していると、その株の所有者は投資家名義ではないため、所得税が引かれた後の配当金額と同じ配当金相当額として雑所得扱いになってしまいます。
所得税分だけ収入が減って、配当控除の適用も受けられなくなってしまうのです。
権利日前に手動で貸株サービスを解除することも可能ですが、手間ですし、何より忘れてしまう心配があります。
6社のうち、配当金自動取得サービスを取り扱っているのは楽天証券、マネックス証券、松井証券の3社です。なお、株主優待自動取得サービスは6社全社で取り扱っています。
次に、信用取引の代用有価証券としている株式を貸株サービスに利用できるかです。
貸株サービスに信用取引の担保としている株式を貸し出せるのかということですね。
6社のうち、このサービスを取り扱っているのは楽天証券、マネックス証券、松井証券、auカブコム証券の4社です。 この2つの条件を満たすのは楽天証券、マネックス証券、松井証券の3社です。 では、この3社のどれを選ぶかですが、松井証券のHPを見てみると、なんと最低金利は0.2%からとなっています!!ムムッ!これなら予定利回りが倍になる!
そう鼻息を荒くしながら、試しに保有している銘柄の金利を確認してみることにします。
三菱商事(8058)⇒「対象データはありません。」
ん?
三井住友FG(8316)⇒「対象データはありません。」
ん??
日本ビルファンド(8951)⇒「対象データはありません。」
んぬぅ!?
試しに印象的なナンバー「7777」を打ち込んでみます。⇒「スリー・ディー・マトリックス 0.20%」
はい。
松井証券では貸株サービスの取扱銘柄が少ないということがわかりました。貸株サービスは楽天証券かマネックス証券で
ということで、選ぶべき証券会社が決まりました。
楽天証券もしくはマネックス証券です。配当金自動取得が可能、代用有価証券としていても貸株サービス利用可能。
詐欺臭プンプンのアンケートでは「投資しない」がトップでしたが、「投資する!」が次点でした。
年間4万円くらいのために、約13万円をかけて株式とJ-REITを移管して、予定利回り30%の貸株金利を得ようと思います。
2社の貸株サービスが改悪されないことを願いながら…。
ちなみに、株式とJ-REITは分けてそれぞれの証券会社へ移管したいと思います。
株式の配当は配当控除の対象ですが、J-REITの分配金は対象外のため、確定申告の際に口座ごとに申告する市内を選べるようにするためです。
配当控除については、「株式投資の税金は損益通算や配当控除、住民税申告不要制度で節税!」で解説しているので、良かったら見てやってください。