国内トップの総合不動産会社、三井不動産(8801)がスポンサーの住宅主体型J-REITです。
そんな日本アコモデーションファンド投資法人について紹介します!
Contents
スポンサー・資産運用会社・格付
スポンサー | 三井不動産 |
資産運用会社 | 三井不動産アコモデーションファンドマネジメント |
格付 | AA- / 安定的(R&I) A+ / 安定的(S&P) |
資産運用会社の株主 | 出資比率 |
---|---|
三井不動産 | 100% |
日本アコモデーションファンド投資法人の特徴
日本アコモデーションファンド投資法人は、三井不動産がスポンサーの住宅主体型J-REIT。
東京23区への集中投資を掲げていて、物件はシングル・コンパクトタイプが中心となっています。
三井不動産グループが企画・開発する「パークアクシス」シリーズをコアとして、第三者から取得する物件は「パークキューブ」シリーズとしてブランディングしています。
三井不動産レジデンシャルが不動産情報・アドバイザリーサービス提供会社として、三井不動産リアルティが不動産情報提供会社として、三井不動産レジデンシャルリースがプロパティ・マネジメント会社として、グループ各社がサポートする体制です。
セイムボート出資として、三井不動産子会社の三井不動産レジデンシャルが投資口の3.09%を保有しています。
投資方針(ポートフォリオ構築方針)
用途
用途 | 割合 |
---|---|
賃貸住宅 | 90%以上 |
ホスピタリティ施設 | 10%以下 |
賃貸住宅に90%以上、寮・社宅、サービスアパートメント、シニア住宅、宿泊施設からなるホスピタリティ施設に10%以下の割合で投資する方針です。
2022年8月31日時点のポートフォリオは、賃貸住宅が94.9%、ホスピタリティ施設が5.1%となっています。
賃貸住宅のカテゴリー別の割合は、シングルが41.9%、コンパクトが41.5%、ファミリーが12.5%、ラージが4.1%となっています。
投資エリア
投資エリア | 割合 |
---|---|
東京23区 | 80%以上 |
賃貸住宅とホスピタリティ施設あわせて、東京23区への投資比率を80%以上としています。
賃貸住宅は、東京23区を主とした東京圏(東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県)及び地方中核政令指定都市圏(札幌市、仙台市、名古屋市、大阪市、京都市、神戸市、広島市、福岡市の各都市圏)を投資エリアとしています。
賃貸住宅の2022年8月31日時点のポートフォリオは、東京23区が88.5%、その他東京圏が4.5%、地方主要都市が7.0%となっています。
資産規模・1口当たりNAV推移
上場からの資産規模と1口当たりNAVの推移は下のグラフのとおりです。
直近10期(5年)の資産規模と1口当たりNAVは下記のとおりです。
決算期 | 資産規模(億円) | 1口当たりNAV(円) | 増減率 |
---|---|---|---|
‘18.2 | 3,015 | 404,000 | 2.5% |
‘18.8 | 3,032 | 415,000 | 2.7% |
‘19.2 | 3,063 | 435,000 | 4.8% |
‘19.8 | 3,097 | 455,000 | 4.6% |
‘20.2 | 3,097 | 483,000 | 6.2% |
‘20.8 | 3,162 | 491,000 | 1.7% |
‘21.2 | 3,184 | 505,000 | 2.9% |
‘21.8 | 3,379 | 532,000 | 5.3% |
‘22.2 | 3,379 | 546,000 | 2.6% |
‘22.8 | 3,399 | 572,000 | 4.8% |
1口当たり分配金・1口当たりFFO推移
上場からの1口当たり分配金の推移は下のグラフのとおりです。
なお、日本アコモデーションファンド投資法人は1口当たりFFOを公表していません。
直近10期(5年)の1口当たり分配金と1口当たりFFOは下記のとおりです。
決算期 | 1口当たり分配金(円) | 増減率 |
---|---|---|
‘18.2 | 9,179 | 8.0% |
‘18.8 | 9,161 | -0.2% |
‘19.2 | 9,706 | 5.9% |
‘19.8 | 10,449 | 7.7% |
‘20.2 | 10,042 | -3.9% |
‘20.8 | 10,108 | 0.7% |
‘21.2 | 10,080 | -0.3% |
‘21.8 | 10,035 | -0.4% |
‘22.2 | 10,485 | 4.5% |
‘22.8 | 10,299 | -1.8% |
‘23.2(予) | 10,510 | |
‘23.8(予) | 10,130 |
公募増資(PO)・第三者割当増資履歴
利益のほとんどを分配するJ-REITにとって、増資は成長するための重要なエンジンになります。
上場からの公募増資、第三者割当増資の履歴は下記のとおりです。
2021年2月期には93億円を調達して、約98億円で4物件を取得しています。
沿革
2005年10月 | 日本アコモデーションファンド投資法人設立 |
2006年8月 | 東京証券取引所に上場 |
日本アコモデーションファンド投資法人のまとめ
- 天下の三井不動産がスポンサーの住宅主体型J-REIT。
- 物件数は130を超えていて分散が効いている。
- 多少の上下はあるものの、三井不動産の住宅J-REITということで分配金は安定している。