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スポンサー・資産運用会社・格付
スポンサー | 大和証券グループ本社 |
資産運用会社 | 大和リアル・エステート・アセットマネジメント |
格付 | A+ / ポジティブ(JCR) A+ / 安定的(R&I) |
資産運用会社の株主 | 出資比率 |
---|---|
大和証券グループ本社 | 100% |
大和証券リビング投資法人の特徴
大和証券グループ本社がスポンサーの住宅とヘルスケア施設の複合型J-REITです。
東京集中ではなく、全国各地に分散投資している点が特徴です。
2020年4月の合併を機に、資産規模の拡大を図っています。
投資方針
用途
用途 | 割合 |
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住宅 | 60%以上 |
ヘルスケア施設 | 40%以下 |
投資エリア
投資エリア | 割合 |
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3大都市圏 | 70%以上 |
その他 | 30%以下 |
資産規模・1口当たりNAV推移

2020年3月期 | |
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資産規模 | 2,278億円 |
1口当たりNAV | 100,981円 |
資産規模目標として、中期的には4,000億円、長期的には住宅系REIT1位を目指すとしています。
資産規模・1口当たり分配金・1口当たりFFO推移

2020年3月期 | |
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1口当たり分配金 | 2,028円 |
1口当たりFFO | 3,184円 |
公募増資(PO)履歴

沿革
2005年10月 | リプラス・レジデンシャル投資法人設立 |
2006年6月 | 東京証券取引所に上場 |
2008年10月 | メインスポンサーがオークツリー・キャピタル・マネジメントに |
2009年1月 | 日本賃貸住宅投資法人に商号変更 |
2010年7月 | プロスペクト・リート投資法人を吸収合併 |
2015年12月 | メインスポンサーが大和証券グループ本社に |
2020年4月 | 日本ヘルスケア投資法人を吸収合併 大和証券リビング投資法人に商号変更 |
当初はリプラス・レジデンシャル投資法人として設立、上場した住宅特化型J-REITでした。
家賃保証会社のリプラス(8936)がスポンサーで、エイブルやハウスメイトパートナーズなどの企業群も資産運用会社の株主として名を連ねていました。
ですが、2007年1月にエイブルなどの多くの企業がリプラスに株式を譲渡して撤退しています。
リーマンショック前夜の2008年8月、アップルリンゴ・ホールディングス・ビー・ヴィがリプラスから資産運用会社の株式の一部を取得しました。
アップルリンゴ・ホールディングス・ビー・ヴィは、オーシーエム・ネダーランド・オポチュニティーズ・コーペラティブ・ユーエーが100%出資する投資ビークルです。
そのオーシーエム・ネダーランド・オポチュニティーズ・コーペラティブ・ユーエーは、オークツリー・キャピタル・マネジメント・エルピーが運用するファンドによって設立され、オークツリー・キャピタル・マネジメント・エルピーより助言を受ける投資主体です。
そしてオークツリー・キャピタル・マネジメント・エルピーは、アメリカの投資運用・助言会社です。
それと同時に投資口の第三者割当増資の引受、公開買付け(TOB)を発表し、最終的に投資口の約48%を取得しています。
ということで、米国のオークツリー・キャピタル・マネジメントがサブスポンサーとなりました。
リプラス経営破綻。オークツリー・キャピタル・マネジメントがメインスポンサーに
リーマンショック直後の2008年9月24日、メインスポンサーのリプラスが破産手続開始の申立てを行いました。
翌10月にはリプラスからアップルリンゴ・インベストメンツ・ビー・ヴィが資産運用会社の株式を取得して筆頭株主となり、アップルリンゴ・ホールディングス・ビー・ヴィとあわせて、オークツリー・キャピタル・マネジメントが株式の大半を握るようになりました。
これによって、オークツリー・キャピタル・マネジメントがメインスポンサーとなっています。
2009年1月、リプラスとの関係がなくなったことによって、リプラス・レジデンシャル投資法人から日本賃貸住宅投資法人に商号を変更しました。
プロスペクト・リート投資法人(8969)
プロスペクト・リート投資法人は、2005年7月にプロスペクト・レジデンシャル投資法人として上場した住宅特化型J-REITで、2009年4月に総合型に転換したことで商号を変更しています。
スポンサーは、カーティス・フリーズ氏がオーナー社長のプロスペクトでした。
リーマンショックの影響がまだ残る2010年7月、規模の拡大、財務の安定を求めて日本賃貸住宅投資法人との合併に至りました。
合併後の日本賃貸住宅投資法人
合併後の日本賃貸住宅投資法人は、オークツリー・キャピタル・マネジメントが、アップルリンゴ2社を通して引き続きスポンサーを務めていました。
2014年11月、大和証券グループ本社が資産運用会社の株式の30%を取得。
翌年の2015年12月には、アップルリンゴ2社が保有する全ての株式を取得してスポンサーとなりました。
日本賃貸住宅投資法人の資産運用会社ですが、名前はリプラス・リート・マネジメントからミカサ・アセット・マネジメントに変わったものの、上場時から合併後も同じ会社が担っていました。
ですが2018年10月、大和証券グループ本社傘下の大和リアル・エステート・アセット・マネジメントに吸収合併され、消滅しました。
これによって、大和証券グループ本社が参加してから約4年で「オール大和証券」のJ-REITとなりました。
日本ヘルスケア投資法人(3308)
日本ヘルスケア投資法人は、初のヘルスケア施設特化型J-REITです。
2014年11月に上場し、大和証券グループ本社がスポンサーでした。
資産規模はJ-REITの中で最も小さく、それによる外部成長の限界という課題を抱えていました。
その課題を解決すべく、「生活・居住する場所」という親和性が認められるとして、2020年4月にスポンサーを同じくする日本賃貸住宅投資法人と合併することとなりました。



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