住宅特化型・主体型J-REITの紹介です。
住宅の特徴は、賃料が景気変動に影響されにくく安定していることです。
景気が良いから賃料を上げるというのが少ない代わりに、景気が悪いから賃料を下げるというのも少ないです。
そんな住宅J-REITを見てみましょう!
Contents
住宅特化型・主体型のJ-REIT一覧
住宅特化型・主体型J-REITの一覧は下記のとおりです。
- スターツプロシード投資法人(8979)
- 日本アコモデーションファンド投資法人(3226)
- アドバンス・レジデンス投資法人(3269)
- コンフォリア・レジデンシャル投資法人(3282)
- サムティ・レジデンシャル投資法人(3459)
スターツプロシード投資法人(8979)
スターツコーポレーションがスポンサーの住宅主体型J-REIT。
投資エリアは、首都圏主要都市へ70%以上、政令指定都市へ20%以内、地方主要都市へ10%以内としています。
ポートフォリオの70%以上を住宅とすることに加えて、25%以内でマンスリーマンション、サービスアパートメント、ホテルに、10%以内で高齢者向け施設に、25%以内でその他の用途に投資する方針です。
日本アコモデーションファンド投資法人(3226)
三井不動産がスポンサーの住宅主体型J-REIT。
住宅の投資エリアは、東京23区を中心とした東京圏と地方中核政令指定都市圏としています。
住宅を中心に、ポートフォリオの10%以下で、寮・社宅、サービスアパートメント、シニア住宅及び宿泊施設のホスピタリティ施設にも投資する方針です。
アドバンス・レジデンス投資法人(3269)
伊藤忠商事がメインスポンサーの住宅特化型J-REIT。
東京23区の物件に70%以上、その他地域の物件に30%以内で投資するという方針です。
また、合併時の負ののれんを原資とする多額の積立金を有している点が特徴で、一時的に利益が減った時などに取り崩して分配金に充てることができます。
コンフォリア・レジデンシャル投資法人(3282)
東急不動産がスポンサーの住宅主体型J-REIT。
投資エリアは東京圏を80%以上とし、用途は住宅に80%以上、他にシニア住宅、サービスアパートメント、学生マンションなどの運営型賃貸住宅にも投資するとしています。
サムティ・レジデンシャル投資法人(3459)
サムティがメインスポンサーの住宅特化型J-REIT。
ポートフォリオの70%程度を地方都市に投資して、首都圏への投資を30%程度に抑えるという点が特徴です。
地方へ多く投資していることから減価償却費が大きくなるため、住宅特化型・主体型J-REITの中で唯一、利益超過分配を行っています。
住宅J-REITの資産規模一覧
伊藤忠商事のアドバンス・レジデンス投資法人が断トツで、三井不動産の日本アコモデーションファンド投資法人、東急不動産のコンフォリア・レジデンシャル投資法人が追う形です。
スターツプロシード投資法人は、証券コードが「8900」番台で上場してかなりの年月が経ちますが、依然として資産規模は小さいままです。
住宅J-REITの物件数一覧
5銘柄とも100件を超えていて、物件の分散が図られています。
物件数でも、アドバンス・レジデンス投資法人が2位以下に差をつけて断トツの多さです。
住宅J-REITの1物件あたりの規模
住宅J-REITの1物件あたりの規模は大きくありません。
一番大きい日本アコモデーションファンド投資法人でも約25億円で、オフィスJ-REITで1物件あたりの規模が一番小さいいちごオフィスリート投資法人(8975)の約24億円と同じ規模となっています。
物件数一覧でも触れましたが、賃貸住宅自体の規模が大きくないため、住宅J-REITは100件を超える物件を保有して資産規模を拡大し、結果として分散投資が効いているといった感じです。